今の日本の低迷の元凶は財務省だとよく言われている、国民の利益の逆、逆ばかりいく。自分たちの利益ばかり優先し、そのために国民が苦しんでも平気でいられるという。
普通では考え難いことであるが。これは、日本のエリート教育の失敗が大きな理由の一つであろう。戦前は旧制高校が担っていたが、戦後GHQが、日本の発展、強さの源泉は、
エリートでありその育成機関である、旧制高校であろうと見抜いたからこそ廃止したのだろう。戦後はその代わりが、筑波大附属高校、開成高校、灘高校などがエリート教育を担ったのだろうが、
はっきりいって機能していないと言えるのではないか。旧制高校生というのは、本で読んだりすると、当時日本は貧しかったので、とにかく日本を豊かにしたい、
国民に充分な生活をさせたいという想いで勉学に励んでいたそうだ。自分の栄達などは顧みず。そういう賢さだけでなく人間性も崇高であったとのことである。
そういう人たちが日本の中枢部にいたから過去の日本はあれだけ短期間で発展することができたのだろう。芥川龍之介が本で旧制高校生は哲学者よりも哲学的であると書いていたくらいだ。
それを、上の学校の生徒でそんな想いの人はどれくらいなのだろうか。自分の栄達しか考えない人しか送り出していないのではないか。
結局このエリート教育の失敗が現在の日本の体たらくを生んでいる大きな理由の一つとなっているのではなかろうか。まさにアメリカの思惑通りなのではないか。
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