前に、石原慎太郎のドキュメント番組を見たのだが、 この人は挫折というものをしていない。
だのに、作家としてトップを極め、 その知名度をひっさげ政治家になり、 政治家としても一世を風靡し、 一時期は首相になれるんじゃないかというところまでいった。
家庭もうまくいって、子供は四人とも立派に育ってるし、
もう申し分のない人生だったのではないか。
この番組の中で、盟友の亀井静香氏が慎太郎氏のことを、 彼は政治家ではない。もっと泥にまみれないとだめだ。 というようなことを言っていた。
そう言われればそういう気がする。 もし石原慎太郎が首相になっていたら、民主党政権時に、 なるのではというくらい盛り上がったときがあった、 確か中国ともめてるときだったので、そのときだったら、 下手すると中国と戦争になって、中国は核を持っているから、 負けていたのではないか。
それを思うと、ならなくて良かったように思うのだが。
石原慎太郎さんの言っていることは、理想主義的過ぎで、 言っていることはああそうだなと思うが、 その通りにはできないよなと思う感じだ。
確かに天才だと思う、作家としても名を馳せ、 政治家としても舌鋒鋭く、 ちょっといい加減な質問をする記者を一言でやり込めてしまう。 カッコ良すぎる。
だがやはり、政治家は理想だけでなく、 現実と折り合いをつけねばいけないように思うのだが、 それをしてれば政治家としてもっと凄かったかもしれない。
それを思うと、 やはり人間は一回は負けといた方がいいのかなと思えた。 そうすると、人間として強くなるし、器も大きくなるし、 人間の幅も広がるし、 そのことによって自分と考えの違う人にも寛容になれると思うし、 このように大きく成長できるのだ。
だから、自分は負けてばかりだと思う人もいるかもしれないが、 そのことによって自分は大きくなってるし、 成長してるんだと思えばいいのではないか。 負けることがないのも逆に考えものなのだから。
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