小室直樹さんという学者は、日本は資本主義と社会主義が混ざったような経済だと言っていたが、
例を出すと、15年くらい前ドワンゴのニコニコ生放送という動画サイトが、これがテレビになり変わって、覇権を取るのではないかというくらいの勢いであったが、
マスコミは一切情報番組、ニュース番組とかでも、扱うときにニコニコ生放送と言わず、ニコニコ動画とか動画サイトと言って、絶対に一般的に広まらないようにしたのだ。
当時ニコニコ生放送はすごかったのが、マスコミは一切扱わなかった、黙殺してムーブメントを絶対に起こさせないようにしたのだろう。
なのでニコニコ生放送は、主に若い人、もしくは一部の人だけ知るメディアのままだった。
ここで、ニコニコ生放送に日本全体が舵を切って支援したら、新しいものが出来上がっていたろうが、日本は古いものを守りたがる傾向がある。
これが日本経済が社会主義的だという点なのだ。新しいものが出たら、そこを支援して行政的にとか、そして古いものを押し出して
(この場合はテレビである、テレビは腐敗してる状態でこれはもはや治るとは思えないので、消し去ってしまった方が日本のためであるのだ。)
ニコニコ生放送に未来のメディアというもの(テレビとは違う収益方法などとか)を形成させるべきだったのだ。
結局そのあと、ユーチューブが出できて席巻してしまっている、ユーチューバーなんていまやテレビタレントより人気がある。もしニコニコ生放送が力を持っていたら、こういう状況になっていなかったのではないか。
日本の会社なら、権力者は新しいものは圧力かけてつぶせるのだが、外国の企業にはできない。だので今やユーチューブの天下である。
このように外国の企業にいいようにやられるくらなら、古いテレビとかが衰退することになっても、ニコニコ生放送を支援し後押しするべきではなかったのか。
それが資本主義というものなのであると思う。時代に適応できない企業には退場願い(即ち倒産である)、適応できている企業のみが生き残れるという。
日本人は資本主義はどういうものであるかということが分かっていないのだろう。欧米人は資本主義発祥の地であるからちゃんと分かっているのだ。
これで外国の企業にいいようにやられたら、結局はあまり日本の利益にならないのだ。
ちなみにニコニコ生放送のドワンゴという会社は今は角川に吸収されてしまった。ドワンゴの創業者の川上量生さんは社長を辞任してしまっている。
いまやドワンゴはかつての力はほぼない。勢いのあるときに伸ばさないとこうなってしまうのだ。
日本人は自分で自分の首を絞めている。
ユーチューブにいいようにやられたら国益が損なわれるのだから。
当時ニコニコ生放送をいじめて邪魔した人たちは、ヤッターざまあみろ、これでテレビに勝てないだろーと喜んで、外国企業に乗っ取られたらなんだか意味が分からない、そして、今の現状を見てどう思っているのだろうか。
同じ口で、日本には新しい企業がなかなか出てこない、日本の企業を育てなければいけないとか言っている。どこが育ててるんだ、潰してるじゃないかという話しである。
このように日本人は経済が分からない、短視眼的人が多いからこういう誤りばかりするのだ。
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