今の日本人の陥る典型的タイプ

世相
今の日本人というのは、この問題はというと、これはこういうことだと、十人中八、九人が同じ解答を言う。
これはかなり異常なことだと思う。人はそれぞれなのだから、それぞれ考えが違うはずなのだから、見解だって異なるのが普通で、そういった多様性があるほうが、集団としては強い力になるのだ。
こんなに、見解が揃ってしまう国民は多分日本人くらいではないと思える。そのくらい異常だと思う。
この原因はやはり教育とマスコミによる洗脳の影響によるものだろう。これはこうだと、子供のときからしつけられてきているから。
大体、人がこういったことで悩んでるんだけど、どうしたらいいのかなあ。と聞かれて、日本人は大概、テンプレート的な解答をする人がほとんどなのだが、多分それが正解である可能性は低いのではないか。
物事というのは、テンプレート的解答では解決しないことがほとんどで、その解答というのは、その悩んでいる人と同じ中に入らないと分かるものではないのだろうか。
だのに日本人は例えば、テレビの情報番組で、こういうことがありましたと、そのことに対してコメンテーターがテンプレート的解答をする、そしてスタジオ内でも視聴者もそうだ、そうだとなって、解決みたいな空気になるが、
果たしてそれは正解なのだろうか?
まあ合っていることもあるだろうが、間違いもかなり多いように思う。
物事を解決するというのは、そんな簡単にはいかないもので、人の話しを聞いて、じゃあこうだねっていうので、解決には大概ならないものだ。
それは、その人の問題というのは、何十年というその人の歴史の中から生まれた
問題であって、その人がどういう人か、どういう人生をたどってきたか、どういう考えで今まで生きてきたかといったようなことが分かっていないと、分からないものであるからだ。
それが問題解決に一番必要なことであると思う。
人の問題点だけ聞いて、それはこうだねって、分かるわけがないのだ。でもこういうことをする人は多い、俺は大概のことは分かるんだぞと買い被っている人が。これが日本人の典型的タイプだ。
何故こういう人が多いのか、それはやはり、詰め込み教育の弊害ではなかろうか。この問題の答えはこれ、この問題の答えはこれ。と我々はしつけられているので、問題があったら、この答えという思考の習慣がしみついてしまっていて、問題解決法とはそういうものだと思い込んでしまっているのではないだろうか。
そういう安直な思考法から抜け出した方がいいと思うし、そういうテンプレート的解答ばかり言う人なんかは相手にしないで、距離を置いた方がいいと思う。いいことがないし、邪魔になるだけなので。今の日本人はそういう人ばかりなので。

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